WOLS BOOKS 空間

間口5m、奥行き8mの長方形の敷地に、長手方向に8mスパンの水平基調の書架を配置し、路面からの視線を引き込む計画とした。

美術系古書店では、目で楽しめる本を中心に揃えるため、大判の本も多くあり、空間全体に1つなぎのカウンターを設置するとこで、来場者がその場で立ち読みを楽しむことができるように計画した。

正面に位置するエリアには、希少価値の高い古書が、ライトアップされたショーケースに収められ、美術館のような雰囲気を演出している。

書架ワゴンを配置して回遊性を生み出し、たまりの空間をGalleryスペースとすることで、企画展も楽しむことができる。


主要な素材として、書架には白樺間伐材を使用し、北欧テイストで仕上げている。1つなぎのカウンターには、自然素材であるリノリウムを採用し、環境への配慮を示している。

店主のアアルト展での感銘や温かみのある人間性を表現する要素も取り入れ、令和に生まれた新しい古書店としての特徴を強調している。

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