オーダーメイドのカップボードを中心につくる、あたたかみあふれるダイニングルーム。
今回お話を伺った鈴木さんやすのりさん・ちなみさんご夫婦が暮らしているのは、神奈川県川崎市の静かな住宅街。「車2台が止められる広い土地が決め手でした。」旦那さんのやすのりさんが1年前に2階建ての建売住宅を購入。坂の上に構える鈴木さんのご自宅は、駅から少し離れた場所にあるものの、娘のことみちゃんと過ごす楽しい生活に、ぴったりな環境なんだそう。
奥様のちなみさんがオーダーしたものはカップボード。
「カップボードって家具の中でも後から購入するものかなと思うんですが、引っ越しの初日に取り付けたというのもありますが、出来上がったデザインがとっても気に入って。うちのダイニングルームはカップボードが基準に部屋づくりをしています。」カップボードの“木目×黒”のデザインを基準に、ダイニングテーブルやテレビ台、ライトなども揃えていて、あたたかみあふれるお部屋が印象的。今後より心地よい空間にアップデートしていくために、日々SNSをチェックしてインテリアや空間づくりを勉強しているそう。
オーダーしたカップボードは、キッチンの奥に設置。「冷蔵庫を将来買い替えたときに設置がしやすいように、ウォーターサーバーはキッチンの手前に置きたいなと思っていました。ただ、冷蔵庫用のコンセントが奥に設置されていたのが注文したときにネックで。食器を収納するスペースに冷蔵庫用のコンセントを取り付けられるよう細田さんに工夫いただきました。」建売住宅だと動かせないコンセントの位置もそのままでオーダーができた。
「自分の理想を上回る提案が嬉しかった!」
「扉の中は“黒”と最初から決めていたので、合わせてハンドルの金具も黒を選びました。」カップボードの上でお茶を入れたり、お料理を温めたりするため、ライトも取り付け、明るい場所で作業ができるよう考えてデザインしてもらったのも、オーダー家具の嬉しいポイント。「小さな素材のサンプルをたくさん見せていただきながら何度も細田さんと打ち合わせさせて重ねました。完成するまでドキドキでしたが、思っていたものを超えたものが出来上がって嬉しいです!」
「大好きなお茶を並べられる、飾り棚をつけたい!」
飾り棚を取り付けることもオーダーの際こだわったポイント。「有孔ボードにしたことで、完成後もカスタマイズできる、余地のあるデザインに仕上げてもらったので、自分が使いたいようにスペースをアレンジできるのもお気に入りです!」お気に入りのお茶を入れて、ダイニングルームへ運ぶ際のおぼんを入れるスペースも作ってもらったのも、このカップボードの特長なんだそう。「娘が成長したら、ここでお手伝いしてもらうのもいいかも。」と語るちなみさん。ダイニングルームで過ごす家族の楽しみがより広がっていきそうですね。
text:Shiori Tsuchiya
photo:Yasunori Suzuki